真夏の夜の飯
あー今日もやたら暑かった
夏日はかないませんなー。と帰宅したある日。
「あらおかえりー。
今日はお客さん多かったけん、なんもご飯しとらんー。簡単なのでいい?」と母上。
ええ、ええ簡単なのでも複雑なのでも何でもかまいまへん。
いつまでも養ってもろてすんまへん。
しかし今日も蒸したねーと、
扇風機にがぶり寄りで配給を待っていると、
出てきたのは
あっつあつのおうどんでした。
おいしいんですけどね。
四国の親戚が送ってくれた讃岐ですからね。
ざるでもぶっかけでもなく、あっつあつなんですよね。
おいしいんですけどね。
そしてオプションで、お客さんに出した余りのかき揚げが付いてきましたよ。
わたくし、この母上のかき揚げを、年をとるごとに美味しく感じるようになりました。
具は、ごぼうと、にんじんと、あと、ごぼうと、・・・ごぼうです。
エビだのグリンピースだのといったハイカラな具は一切無しで、
なんだか
貧乏臭いシンプルなかき揚げですが、
気づくと入っている紅しょうががアクセントなのです。
今まではもふもふ食うのみでしたが、
そういえば自分ブログ書いてるんだったと思って、
「おいしーこれどうやって作るのー」と、
ネタ手配のため作り方を聞いてみると、
コイツ大して真剣じゃねーな、ま、教えたところでコイツが料理するとも思えないし、
とさすが鋭くお見抜きになったようで、
「んー、具にちょちょと味付けてねー、砂糖とか塩とかなんとか、あとはメリケン粉あーはるな愛おもしろかー。」
と、テレビご観覧中の背中を向けて教えて下さいました。
そんな母娘の熱帯夜。
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