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2009年10月21日

職人の手ほどき

仕事帰り、水俣市内の某靴屋に寄り道すると、
そこの靴職人であるお父ちゃんが、
「おら自分に土産ば買うてきとっと。
(=わたしはあなたにお土産を買ってきているのです)」と、

銀杏をくれました。

んまあ!さっそく前記事での、一人ぎんなん祭りスポンサー募集活動が実を結んだわ!と嬉々として
「にょろぐ見てもらったんですねー!ありがとうございまーす」というと、
靴屋親子は、「うんにゃ。」と言いました。見てないのかよ。

これで一人ぎんなん祭りもロングラン開催できるわと、
ふところにしまおうとしたところ、職人がひとこと。
「とこっで、自分な銀杏食ぶっときゃどげんして食いよっとかな
(=ところで、あなたは銀杏を食べるときはどのようにして召し上がっていますか)」

んもー、にょろぐで公開の通りですってば~。
とは言わずに
「茶封筒ばぬらして、銀杏ば好きんしこ入れて、口ばしっかとめて、レンジではじくっまでチンすっとです」と答えると、
靴「そっで上手くいくや?」
に「はじけんともあります。そげんとは無理くりびっちゃいで割って食べます。」
靴「そんレンジの前に殻は割らんとな?」
に「殻はちーと割ると良かて聞くとばってん、どげんして割るとよかとか知らんで。
銀杏割りの道具もあるごたっばってん、持っとらんし」
靴「なーんの道具のいっどか。こっで良か!」
と、職人は、オーダーメイドのハンドバッグを作る手を止めて、
ペンチを取り出しました。

に「あ、ペンチもつこてみたばってん、ちっと割るっどころか、中身のひっと出たもんで、止めたです。」
靴「どげーんやってつこたんな。こんペンチの先で潰そうちしたっじゃろもん!こげんすっと良かと!」

ハイ。ペンチで殻にヒビ入れると聞いたとき、先で潰しました。
そして中身のひっと出ました。
知らんかったっです。ペンチで割るっつう時のペンチ使いを。お嬢様なもので。

以下、靴職人による銀杏割り講座

ペンチのまるいところに銀杏をセットしてパチン。


かんたんにピスタチオちっくなヒビが。


なるほど!!ペンチのまるいところは、銀杏を割るためのものだったんですね!!
これでぎんなん祭りもさらに充実します。

銀杏を提供してもらうだけでなく、
割り方まで伝授していただいたので、
冬用事務所履きを購入して帰ったのでした(いやそれが当初の目的だったけど)。

わらじのとうちゃん、ありがとうございました。
  


Posted by にょろ at 22:47Comments(10)水俣を徘徊